2022.05.07 11:00「あん」アラカルト 1健康食品である「あん」を食生活に上手に取り入れましょう。桜餅、水ようかん、おはぎなど、四季を彩る和菓子に欠かせない存在として、またあんみつやお汁粉など、身近なくつろぎの味として、くらしのなかにしっかりと溶け込み、ホッと心和む時間を運んでくれる「あん」ではこうした「あん」の食文化は、いつからおこったのでしょう。「あん」が日本のお菓子の歴史に...
2022.05.07 10:50「あん」アラカルト 2古くから、薬としても利用されてきた小豆「あん」の原料といえば、代表格はやはり、小豆と白あんのもとになるインゲン豆。小豆はすでに8世紀には国内で栽培されていたらしく「古事記」や「日本書紀」にも大宜津比売神(おおげつひめのかみ)の鼻から小豆が生えてきたという神話があるほど、古参の豆です。また、その赤色が古来から邪気を払うと信じられ、赤飯や饅頭...
2022.05.07 10:30「あん」アラカルト 3「あん」には、豆類の栄養バランスが生きています。隠元和尚にその名を由来するインゲン豆も、小豆の負けず劣らぬヘルシー食品あんの原料になる豆はどちらも、様々な栄養素がバランスよく含まれているのです。先に挙げた以外にも血中コレステロールを下げてくれるといわれるリノール酸やリノレン酸。老化を防ぐといわれるビタミンE。体内の代謝を活発にするといわれ...
2022.05.05 11:22日餡連の歩み製あん業は、明治20年代の中頃から専門業として発展したもので、団体的組織はなかったが、大正中期頃から東京、大阪等の消費都市で同業組合が結成され、工業組合法の制定を見てから少しづつ団体活動が行われるようになった。昭和に入り、満州事変から日中戦争と戦局が拡大するとともに、各都道府県に工業組合の設立が活発になった。昭和15年に初めて全国組織とし...
2022.05.05 10:18「あん」と「和菓子」「あん」の歴史は、和菓子とくにまんじゅう、羊羹の歴史とともに古く、洛東建仁寺第35代世龍山禅師が、宗(現在の中国)から歴応4年(1333年)帰朝した、その時宗の林浄林が一緒に来朝し、奈良の二条に居住した。地名の塩瀬を姓として奈良まんじゅうの製造を生業としたといわれています。まんじゅうの日本での始まりは、鎌倉時代初期といわれ、羊羹の前身は「...
2022.05.01 11:45餡の歴史「生あん」明治時代、「あん」は、和菓子から広く国民大衆のなかに溶け込むようになり、需要の増加と菓子の種類の多様化に伴って、菓子製造業者の仕事の中から、「あん」の製造部門を分離して専業化することが考えられ、あん製造が独立企業として発生し、現在に至ります。このため、長い間「あん製造業者」は、菓子製造業者の下請け的隷属的因習が抜けきれませんでしたが、菓子...