2022.05.05 10:18「あん」と「和菓子」「あん」の歴史は、和菓子とくにまんじゅう、羊羹の歴史とともに古く、洛東建仁寺第35代世龍山禅師が、宗(現在の中国)から歴応4年(1333年)帰朝した、その時宗の林浄林が一緒に来朝し、奈良の二条に居住した。地名の塩瀬を姓として奈良まんじゅうの製造を生業としたといわれています。まんじゅうの日本での始まりは、鎌倉時代初期といわれ、羊羹の前身は「...
2022.05.01 11:45餡の歴史「生あん」明治時代、「あん」は、和菓子から広く国民大衆のなかに溶け込むようになり、需要の増加と菓子の種類の多様化に伴って、菓子製造業者の仕事の中から、「あん」の製造部門を分離して専業化することが考えられ、あん製造が独立企業として発生し、現在に至ります。このため、長い間「あん製造業者」は、菓子製造業者の下請け的隷属的因習が抜けきれませんでしたが、菓子...
2022.04.30 12:01製あん「練りあん」の成り立ち近代に入ると、この「あんこ」は「あんパン」を始め、様々な食に派生するようになりました。「あん」は製菓、製パン等の素材ですが、この「練りあん」は完成品としても消費されています。戦後パン食の普及とともに、あんパン用および食パンにつける「加糖あん」の需要が増大し、昭和36~37年頃から、生あんに砂糖その他の甘味を加えて練り上げた製品が、製パン業...